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秩父札所24番 法泉寺にある石の道しるべ

秩父七湯(秩父の温泉)

秩父路には、古くから「荒木の湯」「鳩の湯」「柴原の湯」「千鹿谷の湯」「鹿の湯」「梁場の湯」「大指の湯」の七湯があり、秩父札所巡礼の道沿いに都合良く配置されていました。
秩父札所巡礼に来た人々は、風物を楽しんだり、温泉に入って、旅の疲れを癒したと言います。

「梁場の湯」は、下久保ダムの建設に伴い昭和41年(1966年)に水没してしまいました。
「大指の湯」も現在では存在せず、その代わりに「和銅鉱泉」「不動の湯」が入って、七湯とする場合もある様です。

ここでは、現存する「荒木の湯」「鳩の湯」「柴原の湯」「千鹿谷の湯」「鹿の湯」の紹介と、今では無い「梁場の湯」「大指の湯」の代わりとなる「和銅鉱泉」「不動の湯」の紹介をします。
また、他にも温泉が楽しめる宿がありますので、そちらも合わせてご紹介します。
秩父札所巡礼の際に疲れを癒す為に利用してみてはどうでしょうか?

「江戸時代の秩父札所巡礼者も同じ所で疲れを癒したのだなぁ」

とか、考えながら湯に浸かるのも良いものですよ。
「荒木の湯」

秩父七湯 「御代の湯」 新木鉱泉旅館

荒木の湯は、文政十年(1827年)以来続いている古い湯です。
初代のおきくばあさんが、鎮守様のお導きで発見したのがこの「御代の湯」(荒木の湯)です。
近隣の人達に入浴させたところ、万病に効くとたちまち評判になり、現在でも多くの人々に親しまれています。
江戸時代では、江戸から徒歩で秩父路にまいり、秩父札所一番 四萬部寺~秩父札所四番 金昌寺まで巡礼し、その後に荒木の湯、今の荒木鉱泉に入り、旅の疲れを癒したと言います。

泉質は、含硫黄アルカリ泉。
なめらかな肌さわりは「卵水」とも呼ばれていて、神経痛、リュウマチ、冷え性、胃腸病などに効くと言われています。

「鳩の湯」

奥秩父温泉郷 鳩の湯

公式ホームページが現在アクセス出来ない状態で、ネット予約サイトなどでも扱っていない為、直接電話で予約するしかないみたいです。
日帰り温泉も楽しめます(800円)

場所的には、秩父札所二十九番 長泉院と秩父札所三十番 法雲寺の間に位置していて、道の駅荒川のちょっと先にあります。

戦国時代の秩父地方は、上杉方の領地で、熊倉城がありました。
戦で傷ついた兵が二羽の鳩に導かれてお湯を発見しました。
傷ついた兵が湯に入った所、傷が治ったと言われ、これが名前の由来になったそうです。
「柴原の湯」

大巳貴神と少彦名命が祀られた社がこの近くにあり、その隣にある井戸から源泉が湧き出ていると言われています。
江戸時代初期から約400年間、湯治として訪れる人々、秩父札所巡礼に訪れた人々に利用されて来ました。
源泉には、アルカリ性硫化水素が含まれていて、温泉特有の硫黄の臭いがします。


柴原温泉 手打ちそばの宿 柳屋

柴原温泉郷にあるここ柳屋は、江戸末期から続く純和風の宿です。
ここの自慢は、御主人自ら打つそばです。
木の実の香りがするそばは、毎日丹念に御主人自ら打つそばで、本格的な味わいがあります。
他にも秩父札所巡礼の旅を彩る山菜や川魚などを使った料理もあります。

「千鹿谷の湯」

千鹿谷鉱泉旅館

ネットでの宿泊予約がどこも出来ないので、直接電話で予約して下さい。

場所的には、秩父札所三十一番 観音院が一番近いですね。
江戸時代の寛政年間から続く古い宿です。
かなり古い建物で、実際に行ってみて驚くかと思います。
所々、床がベコベコします。
宿泊の他に日帰り温泉も楽しめます。
基本的に誰も管理人がいませんので、お金(700円だったかな?)を入口の引き出しの中に入れておいて、勝手に入って、勝手に帰る完
全セルフスタイルの湯です。
訪れる人達の良心で成り立つ湯ですが、江戸時代の時もこんな感じだったんじゃないでしょうか?

「古い施設=味のある施設」

と、思える人にとっては、良い所だと思います。
「鹿の湯」

鹿の湯は、白久温泉とも言われ、秩父札所三十番 法雲寺の近くにあります。
伝説によれば、平将門が当地で湯治をしたとされています。


将門のかくし湯 みやこ旅館

秩父鉄道 白久駅の近くに位置します。
秩父札所三十番 法雲寺からそれほど離れていない場所です。
下で紹介している 谷津川館 と、料金、施設などの雰囲気などを比べてどちらに行くのか決めると良いのではないでしょうか?



谷津川館

白久温泉郷の谷津川館は、秩父札所三十番 法雲寺から徒歩で3分の場所にある、しっとりとした宿です。
男女檜風呂の他に露天風呂もあり、谷津川の渓流を眺めながら湯を楽しむ事が出来ます。
料理は、山の幸、渓流の幸を生かした珍味や鹿さしなど、普段味わう事が出来ない料理で巡礼者をもてなしてくれます。
その他の秩父の温泉

和どう

口コミでは、部屋、風呂、朝食、夕食、接客・サービス、清潔感、全てにおいて4点以上の高評価な宿。
リーズナブルな値段ではないが、年に一回の家族旅行やカップルの記念日の旅行など「質」を求めるならここ。
ただし、温泉以外に周りには何もないので、ここに泊まって、どこに出かけるのか?
何を求めて秩父に来たのか?
しっかりとプランを考える必要がある。

場所的には、秩父札所からは、遠い位置にあるので、車で国道140号を通って来られる方は、秩父札所巡礼の帰りにでも寄ってみてはどうでしょうか?



「不動の湯」

ネット予約サイトでは、取り扱いがない為、公式ホームページからご予約、ご確認下さい。

場所的には、秩父札所一番 四萬部寺と秩父札所三番 常泉寺の間に位置しています。
金曜日の午後にチェックインして、翌日に秩父札所一番 四萬部寺から秩父札所巡礼を始めるのに良い所だと思います。

不動の湯は、その昔、不動明王のお告げにより開湯されたと言われています。
武甲山を背景に流れる横瀬川のほとりに建つこの宿は、秩父札所巡礼者には、特に気を配ってくれるそうです。
秩父札所巡りの旅で分からない事や困った事があれば、相談してみると良いでしょう。
この周辺では、野鳥も多く、バードウォッチングにも最適な場所だとか。
四月には、鴨の子育ても見れる事があるそうですよ。



秩父小鹿野温泉旅館 梁山泊

小鹿野温泉大竜寺源泉(天然温泉100%)
口コミでは、夕食と接客が高評価。
埼玉おもてなし大賞☆特別賞獲得(2年連続受賞)だそうです。
そして、驚くべきは、そのお値段!
私がチェックした時は、朝食付きでお部屋によっては、一人あたり5500円!
この値段でやっていけるのか?
こちらが心配してしまうお値段です。
秩父札所31番観音院~秩父札所33番菊水寺を巡礼するのに良い場所にあるので、
温泉に入りたいけど、値段も重視するのであれば、
秩父札所巡礼後半は、この宿で決まりではないでしょうか。



赤谷温泉 小鹿荘

小鹿野温泉大竜寺源泉(加水・加温・循環ろ過)
口コミ評価が非常に高い。
特に食事の評価が高い宿です。
12月に近くの八幡神社で行われる「鉄砲祭り」を見に行くのに最適な宿だと思います。



両神温泉 国民宿舎 両神荘

両神温泉(加水・加温・循環ろ過)
口コミ評価が高く、特に風呂の評価が高い宿です。



ちちぶ温泉 はなのや

秩父札所30番法雲寺の近くに位置するこの宿は、
じゃらん埼玉★旅館部門1位(49ヶ月継続中)だそうです。
(2019年1月現在)
口コミでは、部屋、風呂、朝食、夕食、接客・サービス、清潔感、全てにおいて4点以上の超高評価な宿。
殆ど満点です。
たった12部屋しかないこの宿のどこが凄いのか?
う~ん、泊まった事がないので分かりません^^;
秩父札所巡りに使うには、かなり贅沢な宿と言えるでしょう。
ただし、平日なら、少し安いので、そこが狙い目か。
良くも悪くも周りに何もないので、目的をしっかり決めて来る必要あり。
風呂は、大滝温泉 三峰神の湯(加温・循環ろ過)

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