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秩父札所十八番蓮華堂

秩父札所六番 向陽山 ト雲寺

〒368-0072 秩父郡横瀬町横瀬 1430
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電話番号 0494-24-6236
秩父鉄道 「秩父駅」より西武バス「松枝行き」で「横瀬橋」下車、徒歩10分。
もしくは、西武秩父駅から「横瀬駅」下車、徒歩30分。
札所五番から徒歩40分。

この札所の入り口にある道標は、他の道標と違って、かなりハッキリ文字が読める状態になっています。
この道標は、元禄15年(1702年)に建てられた物です。
左側に「みぎ、七ばん」と書かれています。

秩父札所六番入口の道しるべ
そこから続く長い坂道を登って行くと、ト雲寺が見えて来ます。
観音堂へと続く石段のちょっと手前に「ねがい地蔵」と、呼ばれるお地蔵さんがあります。
このお地蔵さんは、元文2年(1737年)6月16日に平沼与左衛門によって創立されたと言われています。
当時流行った疫病に困り救済を求めて作ったそうです。

秩父札所六番ねがい地蔵

石段を登ると観音堂です。
この寺の本尊は、古代末期より発生した山岳信仰の流れをくむ蔵王権現社の本尊として
長く武甲山頂にあり、その後、山岳信仰の推移と共に萩野堂に移され長享年間(1487年頃)の札所の再編により、ト雲寺の管理となった。
観音堂は、明治9年火災で全焼し、現在の建物は、その後の物です。

秩父札所六番ト雲寺観音堂
武甲山と関係のある寺だけあって、武甲山がとても良く見えます。
6体のお地蔵さんが並んでいる所があるのですが、秩父のシンボルの武甲山をバックに並ぶ様に建てられていて、何とも言えない光景となっています。

秩父札所六番ト雲寺武甲山をバックにするお地蔵様
この寺にも面白い縁起があります。
行基菩薩(ぎょうきぼさつ)がこの地を訪れた時、武甲山に3メートルを越す気性の荒い山姥(やまんば)がいた。
山姥は、里人を襲い食べてしまうという恐ろしい存在だった。
行基菩薩は、里人が困り果てている事を知り、武甲山頂の蔵王権現にこもり、27日に渡って悪魔降伏の祈願をした。
これによって、山姥は悶絶し平伏したという。
行基菩薩は、山姥にどこか遠い国へ立ち去るように諭した所、もう二度と里人を襲う事はしないという証に前歯1本、奥歯2本を折って置いて行ったと言います。
この歯は、今でもト雲寺にあり、寺宝とされており、行基菩薩が彫った観音像もここにあると言います。

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