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札所三十三番菊水寺にある芭蕉の俳句

秩父札所三十三番 延命山 菊水寺

〒369-1503 秩父市下吉田 1104
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電話番号 0494-77-0233
秩父鉄道「皆野駅」から西武バス「上吉田行き」もしくは「小鹿野車庫行き」で「吉田下橋」で下車、徒歩25分。
札所三十二番から徒歩1時間30分。

秩父札所三十三番菊水寺の観音堂
ここ菊水寺の入口は、土間になっていて、中に入る事が出来ます。
なるべく近くから本尊である観音様を見れる様にという配慮なんでしょうか?

中に入ると、二枚の絵が飾られています。
「子返しの図」と「孝行和讃」です。

「子返しの図」は、秩父聖人と呼ばれている井上如常が奉納したものです。

その絵は、とても残酷な絵で、生まれたばかりの子供の口を押えて殺してしまう絵です。
「子返し」というのは、貧しさゆえに口減らしの為に生まれた子供を間引きと称し殺してしまう
事を言いますが、この絵を見ると、描かれている女性の身なりは、貧しそうに見えません。
自分達の今までの生活水準を保つ為に産まれて来た子供を殺しているのです。

今では、考えられませんが、この様な風習は、昔は、珍しい物ではなくて、親としての当然の権利の一つだとされていたようです。

井上如常は、この絵の中で、この様な酷い風習を批難し、我が子を殺す母親を激しく責めています。

もう一つ「孝行和讃」は、変わった構図の絵です。
諸事情があり、詳しい構図の説明は出来ないのですが、唐夫人が年老いて歯がなくなってしまった姑を養った。
と、いう親孝行(?)の絵なんだそうです。

堂内は、撮影禁止と言う事なので、写真で紹介出来ません。
実際に訪れた際にじっくりご覧になってみて下さい。

また、松尾芭蕉の俳碑などもあり、秩父では、最も古い句碑で、市指定の史跡に認定されています。

秩父札所三十三番菊水寺の芭蕉の句碑
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