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札所1番から見た武甲山

秩父札所巡礼作法

秩父札所は、他の札所と違ってあまり作法に厳しくないようですが、それでも決まった作法と言う物はあります。
ここでは、一般的な作法を紹介します。

山門の前で一礼する。
山門をくぐり、水屋で口や手を清め鐘楼で鐘を撞きます。
(自由に撞く事が出来る所のみ、帰る時は撞かない)
次に本堂、観音堂で所定の箱に巡礼札や写経を納め灯明(ロウソク)線香、賽銭をあげます。
そして、本尊を念じて合掌し読経をする。
最後に納経所で所定の納経料を払い、納経帳その他に朱印を押してもらいます。
山門をくぐって出る時にもう一度本堂に向かって一礼をする。

当初、秩父札所巡礼者は、経典を書写して納めるか巡礼札を納め(札堂に打つ)たものでここから、納経や札所の名称が生まれました。
札を納める所は、見た事はないですが経典を書き写した物を納めるのは現在でも行なっています。

こんな感じですが、必ずしもこうしなければならないって事ではありません。
別に納経しなくても良いですし、極端な話、信仰がなくても良いと思います。
秩父の観光のついでに来ても良いですし、
パワースポット目当てで来ても良いと思います。
常識のある行動をすれば大丈夫です。

ただ、私の考えですが、時間を気にしないで秩父札所巡礼をして欲しいです。
秩父札所の雰囲気、歴史や四季折々の草木、人と人との出会いを堪能してみて下さい。
早く周らないと次の札所にいけないからと言って、時間を気にしては、折角の札所巡礼が台無しです。

効率の良い順番

秩父札所を効率良く周る順番を紹介します。
ここでは「秩父札所めぐり:秩父34ヵ所観音霊場コースガイド」から効率の良い順番を紹介します。
徒歩で巡礼して、じっくり札所を見て周れる様に8日に分けて周る様な順番です。

1日目 1番-2番-3番-4番-5番
2日目 9番-7番-6番-8番-10番-11番
3日目 12番-13番-15番-14番-16番-17番-19番-18番
4日目 20番-21番-22番-23番-24番-25番
5日目 26番-27番-28番-29番
6日目 30番-32番
7日目 31番-33番
8日目 34番

必ずしも全ての札所を周る必要は無いと思います。
特定のご利益がある場所やパワースポット的な所だけを周っても良いと思います。
また、必ずしもこの順番が最適ではないです。
車やバイク、自転車で周る人もいると思いますので、各自で計画を立てる事も必要でしょう。
秩父札所連合が発行しているチラシの裏に地図が載っているので、それを参考にするのも良いでしょう。
そのチラシの地図部分をここに置いておきますので、ご利用して下さい。

秩父札所概観図

各札所紹介のページには、GoogleMapでの位置情報もありますので、こちらも参考にしてみて下さい。

また、秩父札所巡礼に適した宿、ホテルの紹介も行っています。
各ページの一番下の「宿」と書かれている場所からどうぞ。

秩父札所巡礼の服装

江戸時代の巡礼姿は、絵馬や案内書によって確認する事が出来ます。
「秩父札所三十二番巡礼」絵馬(小鹿野町 法性寺蔵)によれば、巡礼者は白装束で参拝しています。
背中には「南無観世音菩薩」と書き、旅の目的をハッキリさせています。
巡礼においては、更に身に付けなければならない物があります。
金剛杖(こんごうづえ)は、観音の分身として、大切に所持し、宿に着いたら観音の御足を洗うが如く杖の先を洗い床の間に立てて置く。
菅笠(すげがさ)は、巡礼中に直射日光を遮ったり、多少の雨を凌ぐ実用品である事と共に巡礼の決意を書き込み、成就を願う物です。
笈摺(おいずる)は、得道上人や花山法皇が西国札所の巡礼をする際に観音像を背負い俗身に笈摺が触れない様にと清浄な白衣を着けたのが始まりと言います。
昔は、巡礼中に必要な物は、背負って歩いたが着物の背が破れない様に着物の上に笈摺を着けた。
現在、笈摺は朱印をいただき、死後の旅路に着ける物とされています。
その他、頭陀袋(ずだぶくろ)、りん、数珠、輪袈裟、経本、白手甲、白足袋などを身につければ巡礼装束が完成します。

今でもこの様な本格的な恰好で巡礼をしている熱心な方がいますが、ほとんどの人は、普通の恰好で巡礼しています。
強いて言えば、山道などを通る事もありますので、動きやすい恰好、履きなれた運動靴が良いと思います。
また、夏季は日差しを避ける為に帽子を。
冬季は防寒対策をしっかりした方が良いと思います。
秩父では、最低気温-7度とかになる時もあります。

巡礼用品ですが一番 四萬部寺、十三番 慈眼寺、十八番 神門寺で、多くの巡礼用品が売っています。

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