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札所二十七番 大渕寺の護国観音

札所二十七番 龍河山 大渕寺

〒369-1872 秩父市上影森 411
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電話番号 0494-22-5259
秩父鉄道「影森駅」より徒歩10分。
札所二十六番から徒歩20分。

ここ札所二十七番 大渕寺は、国道140号から少し離れた場所にあり、
近くに秩父鉄道が通っており、踏切や電車の通る音がするものの、それが無ければ凄く静かな所です。

秩父札所二十七番大淵寺の前
この札所は、明治、大正と、2度にわたる火事で寺が焼失されました。
1919年開通したばかりの秩父鉄道の蒸気機関車から出た煤煙が原因で火事になったとか。
その後に本堂と観音堂を兼ねた仮堂として建設されたが、平成7年に裏の山を切り開いて、観音堂を建設しました。

秩父札所二十七番大淵寺の観音堂
この札所で大きな存在感を出しているのが、山の上に立っている護国観音でしょう。
秩父札所の中では、最も大きい観音像です。
別名「白衣観音」とも呼ばれ、高崎、大船と共に三大観音像と呼ばれています。

秩父札所二十七番大淵寺の護国観音
建設は昭和10年(11年との説もあり)で、本来左手に蓮華を持つはずが、剣を持たされています。

観音堂からこの白衣観音までの道のりは、距離的には、大した事はないのですが、かなりの山道ですので、それなりの覚悟で行った方が良いと思います。
しかしながら、上まで登った所からは、秩父の街並みが見渡せ、運が良ければ、近くにある影森駅に止まっている蒸気機関車が見れるかも知れません。
この札所に来たなら是非上まで登って、白衣観音とそこから見える景色を楽しんでもらいたいです。

ここには、数回登った事があるのですが、ある日、観音様の足元でお弁当を食べている時に1人のそこそこ歳を重ねた女性が、山を登って来ました。
こんにちは。と挨拶をすると、意気投合してしまい、色々話し込んでしまいました。
その女性は、この近くに住んでいる方で、なんと!毎日この山を登って観音様に会いに来るそうです。
そこそこ歳を召している女性なんですが、この山道を毎日登るとは、すごい事です。
そして、なんと、この女性は、この白衣観音を建設する時に資材を山の上に持って行く事を手伝っていたそうです。
当時は、鉄砲玉(黒い飴)をお駄賃として、下から資材を持って行く事をしていたそうです。
昭和10年に建てたという事は、その女性は、私が会った時には70歳を超える歳だったんじゃないか?と思います。
とても貴重な話を聞けたエピソードでした。

また、ここには「延命水」と呼ばれる湧き水があります。

秩父札所二十七番大淵寺の延命水
1年を通して枯れる事がなく、その水を飲むと33ヶ月寿命が延びると言われているパワースポットです。
私は、今までに何回も飲みました(笑)
この水を汲む為にここに訪れる方も多いです。
訪れた際には、是非飲んでみて下さい。

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